○はじめに。どんな案件で仕事をお願いしたいか
タレントさんにお願いしたいお仕事も、イベント出演、CM出演、YouTube出演など様々あります。御社でお願いしたい仕事をまずは概要でも良いのでまとめてみることが大事です。
出演者の希望:誰にお願いするか
事前にまとめておきたい仕事内容
種類:CM、メディア出演、イベントなど
時期:日程は決まっているか
場所:どこで稼働してもらうか
予算:想定するギャラはいくらか
出演を希望する理由:なぜそのタレントにお願いしたいか
稼働内容:お笑いのネタをしてほしい、トークしてほしい、企業PRイベント など
その他:放送(配信)期間、イベントの稼働時間(拘束時間)、など
○仕事をお願いする際に気をつけたいこと
当社にお仕事をご相談される時、ギャラの相場が分からない、具体的にまだ中身が詰まってないけど、先に出演が可能か知りたいといったような方もいらっしゃいます。
まだお仕事内容が具体的に決まってない場合は、芸能事務所側も判断できず、連絡をもらっても返事がしづらくなってしまいます。
そのため、発注者側は、できる限り概要を固めて、未定の部分はいつ決まるのかをまとめてから芸能事務所に相談する方がスムーズといえます。
○芸能事務所への連絡方法
依頼したいタレントが所属する芸能事務所に連絡をすることになりますが、特にマネージャーや営業担当の方が知り合いでなければ、普通にホームページの問い合わせフォームに依頼内容や企画書を送付しましょう。
大手の芸能事務所は通常、問い合わせ窓口があります。個人事務所や一部の芸能事務所は連絡先がない場合もありますが、ほとんどはメールアドレス、電話番号、問い合わせフォームなどが用意されています。
この際、いつまでに返事が欲しいかなどあれば、依頼概要と合わせて記入しておいてください。急いでいる場合は、可能であれば電話も一本入れておくと良いでしょう。代表電話などから、担当部署に繋いでもらって用件をお伝えしておくと対応が早くなる可能性もあります。
○芸能事務所への連絡で気をつけたいこと
人気タレントにはたくさんの仕事依頼が来ています。そのため、問い合わせたお仕事の可否についての返事には時間がかかることもあります。
特に初めての依頼する場合は、依頼した会社が信用できる会社か社内チェックをしたり、CM出演の場合は他に競合となる企業とタレントが契約してないかなどの作業が発生します。
そのため、初めての依頼となる場合は余裕を持って、事務所サイドから最初の返事が来るのに2・3営業日、さらに出演の可否が来るまで2〜3週間の期間がかかると腹づもりしておきましょう。
とはいえ、問い合わせフォームからの連絡などで1週間以上返事がない場合は、電話で問い合わせをしておくと安心です。
○ギャラの相場が分からない人のために
初めてタレントさんにお仕事を頼む場合、ギャラの相場が分からない人も多いと思います。そこで、当社で担当することが多い「お笑い芸人さん」を例にざっくりとした相場感をまとめてみました。
・イベント
※金額はイメージになります。稼働内容により変動します。
1ステージ(30分程度)
若手芸人(1組15万円程度) ※劇場などで人気
人気若手芸人(1組20〜30万円程度) ※テレビ出演あり
人気芸人(1組50〜100万円程度)※テレビで人気。M-1グランプリで活躍等
大人気芸人(1組100〜200万円程度)※人気バラエティのMCクラス
超人気芸人(応相談)※国民的人気芸人。イベントはあまり出ない場合も
・CM出演
※金額はイメージになります。契約内容や稼働量によって変動します。
1クール(3ヶ月契約)の場合
若手芸人(1組300〜500万円程度) ※劇場などで人気
人気若手芸人(1組500〜1500万円程度) ※テレビ出演あり
人気芸人(1組1500〜3000万円程度)※テレビで人気。
大人気芸人(1組3000〜5000万円程度)※人気バラエティのMCクラス
超人気芸人(応相談)※国民的人気芸人。
○代理店やキャスティング会社を使うべきか
タレントをキャスティングする場合、広告代理店やキャスティング会社を使う場合もあります。企画から制作までCMやイベントなどをお任せする場合は、その方がスムーズといえます。
ただ、代理店やキャスティング会社を使う場合、10〜20%のキャスティングフィーが発生します。それでも、慣れない芸能事務所との交渉などを任せても良い場合はそのようにした方が結果的にうまくいくことが多いです。
○まとめ
基本的にお仕事内容が具体性があってスケジュールと予算が合えば、仕事の相談はどなたでも(個人からの依頼は難しい時もありますが)可能だと思います。
事務所が仕事を受ける場合は、①仕事内容がタレントに合っているか、②スケジュールが合うか、③予算が合うか、になります。この3つをしっかりとイメージを固めてから依頼すれば、タレントへの依頼自体は、そんなに難しいことではありません。
逆に言うと、その3つのいずれかがまだ未確定だと事務所側も判断しづらいといえます。
